株式会社商船三井 2022年度WEB版中間報告書

 

「にっぽん丸」が48日間の
モーリシャスプレシャスクルーズ実施

“インド洋の貴婦人”と称される自然美が待つ
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“インド洋の貴婦人”と称される自然美が待つ

当社では、2020年7月に発生した当社がチャーターしていた貨物船WAKASHIO号のモーリシャス沖での座礁事故以来、モーリシャスの環境回復や地域社会貢献に取り組む独自の支援策を行ってきました。


その支援の一環として、モーリシャスの観光業振興の一助となることを願い2022年12月中旬より2023年1月末にかけて、当社グループの商船三井客船が運航する「にっぽん丸」は「にっぽん丸で航く モーリシャスプレシャスクルーズ〜インド洋を巡る楽園の船旅〜」を実施します。

 

クルーズ中、「にっぽん丸」はモーリシャスに3泊4日で寄港します。観光が主要産業の一つであるモーリシャスを訪ねることで、自然保護や地域社会への支援、経済的な貢献を果たしたいと考えています。

モーリシャスのポートルイス停泊中の「にっぽん丸」
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モーリシャスのポートルイス停泊中の「にっぽん丸」

「にっぽん丸」が1ヵ月を超える海外クルーズを実施するのは、2012年以来10年ぶりとなり、コロナ禍以降では日本の客船が実施する初めての海外クルーズとなります。今回のモーリシャスプレシャスクルーズは、本格的な海外クルーズの復活にふさわしい、美しい寄港地の数々をじっくりと巡る特別なクルーズとなっています。

 

航路は横浜出航後、石垣島、シンガポールに寄港し、インド洋へ。モルディブの首都マーレ、モーリシャスの首都ポートルイスを経て、マダガスカルのトゥアマシナに日本の客船が初寄港します。その後、帰路で再びシンガポールに立ち寄り、日本へ帰港します。計4ヵ国5港の魅力をたっぷりと堪能できる48日間のスケジュールです。

現地NGO団体を訪問しモーリシャスの子供たちと交流も
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現地NGO団体を訪問しモーリシャスの子供たちと交流も

クルーズのハイライトであるモーリシャスは、白砂のビーチや世界遺産のル・モーン山、高原地帯などドラマチックな自然美が広がるリゾートアイランドです。3泊4日の滞在中、豊かな自然を満喫することができるのはもちろん、サトウキビ収穫体験や、現地NGO団体が支援する学校訪問など、現地の暮らしをより深く知るためのオリジナルツアーも用意されています(別料金)。


そのほか、初寄港となるマダガスカルでは、滞在期間は2泊3日で、ワオキツネザルを筆頭に約8割が固有種と言われる野生動物やバオバブ街道などの自然が織りなすユニークな景観を楽しめます。

 

今回のクルーズでは、年末年始を挟んだスケジュールとなっているのもポイントです。南国シンガポールでのクリスマスや、赤道直下でのお正月を過ごすことができ、船内では「にっぽん丸」の総料理長が腕を振るうおせち料理に加え、書き初めなど日本の伝統的なイベントなども予定しています。